教養演習 2008 春
言語の解釈のしくみを考える

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内容
言語の解釈は、表面的なレベルでは、情報の発信者(話し手や書き手)が意図した内容が言語としてコード化されているものを受信者(聞き手や読み手)が解読するという過程である。しかしながら、実際に伝達される情報はそれだけで説明できるものではなく、言語が使用された文脈やその背景に依存する部分が大きい。文全体の意味は前者にあたる言内の意味と後者の言外の意味の双方を含む。言外の意味とはいえ、無限の可能性を探るのではなく、言語学語用論では発話における発信者によって意図された(あるいは受信者が発信者が意図したと考える)言外の意味を研究の対象とする。本演習では、意味論的解釈と語用論的解釈を比較しながら、言語の解釈のしくみについて学ぶ。

授業計画(暫定)
語用論の基本的な考え方についての講義(5回)
-推意
-前提
-言語行為
-その他
実際の言語使用例の分析(4回)
受講生による発表(4回)

教科書
「入門語用論研究」2001年 小泉保編 研究社





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Last Revised 2008/09/25