言語学1C 2009 春
語用論入門
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内容
食事に誘った友達から「明日英語の試験がある」と言われたら、あなたはどう解釈するだろうか。なぜ関係のないことを言うんだろう、とはまず思わないだろう。がっくりするにせよ、また次に誘えばいいと思うにせよ、今回は断られたと思って間違いはなさそうだ。ではなぜその友達ははっきり「行かない」と言わなかったのか。なぜわれわれはこんな風に伝達しあうのか。
本講義は、上記のような問題を扱う言語学の語用論という研究分野への導入を目的とする。言語の使用において「意味」には異なるレベルがあることを学び、言語使用者がどのように「意味」を伝達するかを考察する。
授業計画(暫定)
4/09 [第 01回] イントロダクション
4/16 [第 02回] 語用論とは何か(1)
4/23 [第 03回] 語用論とは何か(2)
4/30 大学休業日
5/07 [第 04回] 発話行為(1)
5/14 [第 05回] 発話行為(2)
5/21 [第 06回] 会話的推意(=会話による含意)(1)
5/28 [第 07回] 会話的推意(2)
6/04 [第 08回] アプローチ(1)
6/11 [第 09回] アプローチ(2)
6/18 [第10回] 間接的言い回し
6/25 [第11回] ポライトネス(1)
7/02 [第12回] ポライトネス(2)
7/09 [第13回] 語用論と社会言語学(1)
7/16 [第14回] 語用論と社会言語学(2) ***休講の可能性あり。詳細は後日決定。
7/23 [第15回] まとめ
教科書
1. ジェニー・トマス著 「語用論入門」(浅羽亮一監修訳) 研究社
2. Thomas, Jenny. 1995. Meaning in Interaction: An Introduction to Pragmatics. Addison-Wesley.
2は1の原著である。受講生は1か2のいずれ(あるいは両方)を使用しても構わない。言語学を勉強しながら、英語にも磨きをかけようという受講生にはぜひ2を読んでほしい。
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Last Revised 2009/04/22
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